一昨日、お客様と材木の視察に。
バイオ乾燥、自然乾燥材、強制乾燥材、木の見方などとても濃い内容で面白かったです。初めて知ったのですが、杉と檜の床暖房用のフローリングが開発されていたと言う事…どうして教えてくれないんだよ!と社長に文句、笑。
含水率を11%ほどまで持っておけば、床暖房をやっても隙間が出ないと言うことでした。含水率11%と言うのはかなりの乾燥率。
手間が倍かかりますが、実現ができたと言うことで喜んで見えました。私もそうなんですが、当たり前の事はわざわざお客様に口角泡飛ばしたりはしません。
これが勿体ないんだろうね!
お客様には当たり前ではなくて、ただ私たちの当たり前。私たちの当たり前は、技術者として当然だろうと言う話ですが、業界では意外とできていないことばかりでお客様にとっては新鮮なことが多い。
材木屋の床暖房用のフローリング開発も技術者として喜んでいるだけで、我々にオープンにしていないことが笑えます。技術者とはそういう人たちとご理解ください。
でも15ミリ、30ミリのフローリングでも床暖房ができると言うことで非常に嬉しかったです。針葉樹のフローリングは収縮が激しいので、こういう開発は嬉しいですね。
これがバイオ乾燥機の中の厚み30ミリのヒノキのフローリング。節がない素晴らしい材。2月初旬に建てるお客様の大切なフローリングです。ワクワクするよ。仕上がりがチョー楽しみ。お客様にもこれを送ります!
窯から出た後は、梁桁、柱などの材木をいろいろ見てきました。
これはヒノキです。めちゃめちゃ重たい。目がすごく詰まっている。樹齢もかなりのもの。奥三河にはこういうものがいっぱいあるんです。南国の材とはちょっと違います。南国の材とは価格がかなり異なりますが、何よりまず年輪の細かさが全然違う。重みが違う。色つやが違う。三河の材料はとても良い。
あちらこちら見ている間に見つけた板材。これなんの木かわかりますか?私もぱっと見わからなかったですが、なんと銀杏の木です。
樹齢数百年。銀杏と言うと銀杏の色を思い出しますが、木の肌もそんな色になっているよ。自分の家のテーブルに使いたい!ちょっとそんなことを思ってしまいました。長さが3メーター位ありますが、これでダイニングテーブルを作っても30〜400,000です。街中で買うと1,000,000!もともとの原木はそんな高いものではないのでぜひ山まで足を運んで我が家に使う材料を選んで欲しいです
お客様が目の細かい材料でやる事は可能でしょうかと質問されておりました。早い段階での依頼があれば少しずつそのような準備はできるのでお任せくださいと材木屋の社長が言ってくれました。一度に目の細かいものばかり揃えるのは無理です。間取りが決まり、構造材がほぼ見えてくれば、そこから時間をかけて選択が可能。楽しみです。とにかく妥協せずに良いものを作っていきたいです。