大工造作が佳境に入っている現場へ。
これは外部の炭化コルクです。ここに漆喰を塗りつける。そのための大切な外壁下地材。
近くで見ると・・・
もっと近くで見ると・・・
厚みは30ミリ。コルクはワインの栓が一番馴染みがあるかなぁ。コルクを煮詰めて、ヤニを出して一つの大きな塊になったものを板状にスライス。だから樹脂系接着剤はありません。断熱性能は高くないです、笑。グラスウール50ミリと同程度。でも中に入れているセルローズファイバー、またはパーフェクトバリアと言う高性能の断熱材にプラスされるので、建物全体の断熱性能は高くなりますよ。
板状の炭化コルクですが、樫の木の樹皮を煮詰めるとヤニがでて、それで一つの塊になります。接着剤で引っ付けているわけではありません。優れものです。
ベランダの壁の炭化コルク。天井に板が貼ってありますが、天井に炭化コルクは使用しません。ここは施工上の理由があって野地板と言う無垢板を下地にして、ここに漆喰を塗っていきます。コルクを壁に打ち付けている釘はステンレス製スクリュー傘くぎと言う贅沢品です。スクリューになっているので抜けたりしないですよ。コルクを貼る前にも野地板を貼ってますから、外壁の厚みは漆喰を含めて5センチ以上あります。炭化コルクには通気性もある。
だから壁の中に侵入した湿気は炭化コルク→漆喰を通じて外に放出されます。無添加住宅は通気層と言う概念がありません。それは自然な素材を使っているので、密閉性がないからです。かと言って寒いかと言うとそれはない。またその話はいつかしますね。